@本舞台
能舞台の中心になる四角い
部分で,一辺の長さは約5
.4mずつあります。
厚い床板は,舞台に向かっ
て縦にはられています。
A橋掛かり
本舞台から向かって左斜め
に廊下のように伸びている
のが橋掛かりです。鏡の間
と本舞台の行き来に使うと
同時にここでも,本舞台と
同じように演じます。
B後座  
能が演じられる時には,は
やし方や後見が座る場所で
す。
本舞台では,床板が縦であ
るのに対して後座は横にな
っています。また,演じて
いる途中で着ている物を変
える時などには,後座の隅
にいき,鏡板に向かって座
り着替えます。
C地謡座
地謡の座る場所です。
ふつうは4人ずつ2列になっ
てならびます。
D白洲
これも能舞台が野外にあっ
た時代のなごりです。能舞
台と見所のあいだにある白
い石をしきつめた場所で,
野外にあったころは太陽の
光が反射して,能面やしょ
ぞくを下から明るく照らす
効果があったといわれてい
ます。
E鏡板
能舞台のおくの板には,必
ず松がえがかれています。
松はかれることなく永遠に
栄えることの象徴であり,
縁起がよい植物と考えられ
ていることから神様は松の
木におりてくると信じられ
ています。
F目付柱  
能舞台は4本の柱で支えら
れています。一番重要なの
は舞台に向かって左手前の
「目付柱」です。名前のと
おり,能面をつけている人
が方向を確認するための目
印となります。
G揚幕
このすぐ奥に鏡の間
があります。
演者の出入りに際し
ては二人の後見が結
ばれた竹竿を使って
上げ下げします。
H切り戸
能舞台で,右手側面の奥にある
くぐり戸です。
I一,二,三の松
橋掛かりの本舞台側より一の松二
の松三の松と呼び,順に小さくし
ていくことで遠近感をだしていま
す。