能舞台の中心になる四角い 部分で,一辺の長さは約5 .4mずつあります。 厚い床板は,舞台に向かっ て縦にはられています。 |
本舞台から向かって左斜め に廊下のように伸びている のが橋掛かりです。鏡の間 と本舞台の行き来に使うと 同時にここでも,本舞台と 同じように演じます。 |
能が演じられる時には,は やし方や後見が座る場所で す。 本舞台では,床板が縦であ るのに対して後座は横にな っています。また,演じて いる途中で着ている物を変 える時などには,後座の隅 にいき,鏡板に向かって座 り着替えます。 |
地謡の座る場所です。 ふつうは4人ずつ2列になっ てならびます。 |
これも能舞台が野外にあっ た時代のなごりです。能舞 台と見所のあいだにある白 い石をしきつめた場所で, 野外にあったころは太陽の 光が反射して,能面やしょ ぞくを下から明るく照らす 効果があったといわれてい ます。 |
能舞台のおくの板には,必 ず松がえがかれています。 松はかれることなく永遠に 栄えることの象徴であり, 縁起がよい植物と考えられ ていることから神様は松の 木におりてくると信じられ ています。 |
能舞台は4本の柱で支えら れています。一番重要なの は舞台に向かって左手前の 「目付柱」です。名前のと おり,能面をつけている人 が方向を確認するための目 印となります。 |
このすぐ奥に鏡の間 があります。 演者の出入りに際し ては二人の後見が結 ばれた竹竿を使って 上げ下げします。 |
能舞台で,右手側面の奥にある くぐり戸です。 |
橋掛かりの本舞台側より一の松二 の松三の松と呼び,順に小さくし ていくことで遠近感をだしていま す。 |