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学校長挨拶
校長 小原 和久

 興除中学校は昭和22年に岡山県児島郡興除村藤田村学校組合立興田(おきた)中学校として発足して以来、お隣の藤田中学校の分離独立も経て、昭和33年に岡山県児島郡興除村立興除(こうじょ)中学校と改称。合併により昭和46年に現在の岡山市立興除中学校となりました。因みに、この興除という地名、今から約190年前瀬戸内海の浅瀬を干拓して、この地が誕生した頃、中国の古い政治論文集「管子」の中にある「興利除害」(利を興して害を除く)から名付けられました。つまり、人々の役に立つことは進んでこれを起こし、人々のためにならないことは勇気をもって取り除いていこうという意味で、地図からは興除の地名は消えていますが、その名の由来、つまりその精神は大切にしていきたいものです。

 さて,学校教育目標と重点目標は次のとおりです。

【教育目標】

  「豊かな心」「確かな学力」「健やかな体」のバランスのとれた生徒の育成

【重点目標】

(1) すべての生徒の学びを支える授業づくり

(2) 望ましい集団づくり・人間関係づくり

(3) 明るく思いやりに満ちた環境づくり(アメニティ環境の創造)

(4) 地域に根ざした開かれた学校づくり 

 

 学校教育目標にある「豊かな心」「確かな学力」「健やかな体」は,変化の激しいこれからの時代に求められる「生きる力」となるものです。この生きる力を育むために「お互いの良さを認め,褒め,高め合うことによって,全ての生徒がいじめのない落ち着いた学校生活を送り,確かな学力と逞しい心を育成することのできる学校」,さらに「地域や保護者に開かれた学校として信頼され,地域発展に貢献する生徒を育成する学校」を目指したいと考えています。

 本校では,生徒たちが将来に夢と希望を持ち,安心して生活できる環境を実現するために,「凡事徹底」という言葉を大切にしています。いつでも,どこでも,誰とでも明るく元気な「あいさつ」。心を洗い静かに読書をすることで心(知識や感情や意志)を育てる「マイタイム」。お互いの貴重な時間を大切にする「着席チャイム」。校舎を磨くことで心を磨く「無言清掃」。社会で通用する品格を磨く「平等上品給食」。これらの活動を通し,自然に人としての温かさや誠実さを身につけ,一人一人が信頼される人に成長することを願っています。

 ところで,中学生という時期は体も大きく成長し,精神的には依存と自立を繰り返す不安定な時期です。自分の殻を破り再構築していく難しい時期ではありますが,すばらしい青年期を迎える楽しみな時でもあります。また,自分の進路を決め将来の準備をしていくためにも,しっかりした生活習慣と学習習慣を身に付ける必要があります。これから,学校・家庭・地域が一体となり温かく見守ることで,子どもたちの健やかな成長を支えたいと思います。

 最後になりましたが,「地域を愛し,地域に愛される学校」として発展できますよう,今後とも本校に対するご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。