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アセスメントの結果を踏まえて社会科では,
<1>多様な考えを出させる課題を与える。
<2>図や資料などを使って,これらと自分の考えを結びつけて説明する場面を授業に多く取り入れるなどに心がけて授業を構成している。

 説明できるとは,理解しているかどうかの確認に役立つので,有用と考えている。そもそも,社会事象は一つの視点からだけで語ることはできず,立場が違えばそれぞれの意見があることを認識することが大切である。

 例えば,日清戦争は,日本,中国,朝鮮で見方は大きく異なる。また,経済活動を取り上げれば,消費者,生産者,政府,企業などのそれぞれの視点から考察することが必要である。そうした意見を,多角的,多面的に考える上において話し合い活動は有効である。

以上の考えに基づいて,社会科では,授業の目的を次の2点に絞った。
<1>地図や資料に基づいて意見を発表できるというプレゼンテーション能力の向上
<2>説明の場面を設けて個々の生徒やグループが理解できているかどうかを確認

 次に示す授業例では,「男女の賃金格差」を取り上げ,グラフから男女格差が未だに解消されないという日本の社会構造に迫る。説明では,図や式を使いながら,視覚を通して自分の考えを発表できるように助言することに努めた。

基本の説明
雇用状況の変化
考えを発表
課題を解いて自己評価

【成果】

話し合いを通して意見を集約できる力が育った。班の代表が,意見をまとめる力がついた。資料を活用しながらプレゼンテーションする力がついた。

【目標】

○男女共同参画の目的と目指される社会について知る。
○文化的・社会的な性差による役割分担や雇用状況の違いなどを通して,男女共同参画社会を考察する。

生徒の活動

教師の支援

準備・備考

予習

男女共同参画社会基本法を読む。

自作プリント

予習確認

教科書で調べる

基本法を読んできたか。(教科書で調べる)

教科書

説明

基本法を説明し,男女共同参画社会について知る。

理解確認

看護婦→看護師,スチュワーデス→客室乗務員のように呼ばれるようになったのはどうしてか。

補助プリント

理解深化

賃金格差などの性差による男女格差の具体例を提示し,各班ごとに問題点や改善点を挙げさせる。

必要に応じて補助プリント

自己評価

理解がどのくらいできたか、振り返る。

どの班の発表が良かったのか。男女共同参画社会の理解がどのくらい深まったか。

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